ここ最近の手芸離れの要因にもなっている読書です。
最近、こちらを読みました。
いまだ、おしまいの地 [ こだま ]
きっかけは、こだまさんの一番最初の著書、夫のちんぽが入らない [ こだま ]のドラマが放送され始めたのがきっかけです。
すごいタイトルですよね。はてなブログ的に引っ掛からないか心配。
こちらはエッセイと小説の間のような著書で、友人に勧められて読みました。
ぎょっとするタイトルですが、コメディとかではないです。
タイトルの通り、夫婦間の性の問題に焦点はあるのですが、普通の輪に入れない苦悩を描いた本だと思います。
主人公がとても内向的な人で、何でも抱え込んでしまうタイプです。夫との関係だけではなく、教職につくも職場でもうまくいかず、自己免疫疾患とも闘いながら、夫婦のあり方、自分の生き方を模索している様子が書かれています。
他人の固定観念(結婚したなら子供がいて当たり前、子供のいない先生は親の気持ちは分からないなど)がどれだけ人を傷つけるのかなど考えさせられました。
私もやっちゃってないかなぁとか振り返ってみたり…。
読んだ当時、私も色々抱えていたことがあり涙しながら何回も読んだ覚えがあります。
読んでからは見えていない人の背景などを考えるようになりました。
こだまさんのすごいところは、どこまでも人に刃を向けないところ。この人はもっと泣いたり怒ったりしていいのに…と思わずにはいられません。それでいてユーモアある文章を交えてくれるので、とても読みやすいです。
ドラマ版はまだ2話までしかみてないですが、原作と違うところはありつつも丁寧に作られている感じがして好きです。
割りと性の話に抵抗がある人も多いと思うので、おしまいの地シリーズの方が読みやすいかなとは思います。ただ、「夫の~」を読んでいると背景が分かるので感情移入しやすかったり、お母さんとの関係にほっとしたりします。
試し読みもあります。
こだま『ここは、おしまいの地』特設サイト - 太田出版
この中だったら、「私の守り神」「川本、またおまえか」が特に好きです。
笑えない状況を笑かしにくるユーモアセンスとジーンとくるバランスがとても好きです。
今までエッセイはあまり読んでこなかったのですが、これをきっかけに色々読みたいなぁと思えるようになりました。
みなさんはオススメや愛読書ありますか??