釉里 (id:yuurikouimari) さんのブログを読んでから配信で見れるのをずっと待ってました!!
ネタバレなしで見て欲しい。
私もネタバレしない。
アマプラで58分。
普段アニメ見ない人にもおすすめです。
物を作る人や情熱を捧げてる人に刺さるはず。
私の中では、今年見た作品の中で1.2位を争います…。
視聴日:2024年11月 Amazonプライム
あらすじ
小学生4年生の藤野は学級新聞に4コマ漫画を連載している。周りからもうまいと言われて、自分が1番絵が上手いと思っているが…不登校の京本が4コマ漫画を載せ始めると「藤野の絵って普通だなぁ」と言われてしまう。
悔しくて絵の練習をする藤野。
周りからは「いつまで続けるの?」と言われながら努力する。
6年生の途中の学級新聞に再び、不定期連載をする京本のマンガも載っていて絵のレベルに愕然とし、「やーめた」と漫画を描くのをやめる。
担任に京本の卒業証書を渡すように頼まれて、2人は初めて顔を合わせる。
京本の「藤野先生のファンなんです!」をキッカケに2人は協力して漫画を描き始める。
素晴らしいところ
私は原作は未読ですが、読み切り漫画でほぼ原作通りとのことです。
58分の映画というと一般的には短めだと思います。
例えば、これを90分にするとなるとオリジナルで過去話や描写を付け足したりして駄作になる可能性が無きにしも非ずだと思うんですよね。
そういうのが無く、コンパクトにまとめられているのがいいなと思います。
主人公達が言葉で語らず、動作や画面の雰囲気で見せるところもいいですね。
さり気ない伏線の回収もお見事だと思います。
分かるぅポイント
絵を描くのが好きだった人には分かるぅポイントがいくつもあるのではないかと思います。
私も昔は絵を描くのが好きで技法書とか見ながら描いてました。
映画にもこんな技法書やサイトみたなぁと懐かしくなりました。
ただねぇ、絵が上手くなるには、本当に時間と練習と根気がいるんですよね。
センスとかよりも努力や描き切るという情熱がないとどうにもならない。
頑張って描いてpixivとかにあげても、私レベルの絵じゃ全然反応を得られない。
絵を見る、見られるのは一瞬でも、その絵を描くにいたるまでは超長い時間かかるんですよね。
「やーめた!」という気持ちすごく分かります。
映画でも「私マンガ描くの嫌いなんだよね。マンガって一日描いても終わらないんだよ?読むだけにしといた方がいいよ」という言葉が出てきます。
それでも漫画を描く藤野(あるいは原作者)の答えがこの映画にある様に思います。
あと、今の時代はどうか分かりませんが、中学生ぐらいになると休み時間にイラストとか描いてるとオタクっぽいと言われるのも、分かるぅ…と思いました。
私の親も「イラストレーター?やめた方がいいよ、手に職よ」というタイプでしたので、進路の選択からは除外してました。
いつか手が離れる時がくる
2人が楽しそうに手を繋ぐ場面が何度も出てくるんです。
それを見てると作品とは全く関係ないのに、娘たちと手を繋いで歩くのもいつか終わりが来るなぁなんて考えて泣きそうになりました。
そのくらい主人公達2人がキラキラと楽しそうなんです。
アマプラの広告で「あの2人にまた会える」とか言われると込み上げてくるものがあります。
この作品もおすすめ
原作は藤本タツキ先生のマンガです。
「チェンソーマン」や「ファイアパンチ」も好きですが、私が1番最初に知ったのはXで流れてきた「妹の姉」という作品です。
(今は短編集「22-26」で読めるようです。)
美術系の高校に通う姉妹の話で、絵に関する情熱がテーマになってます。
あとは、作者は別になりますが、美大を受験するマンガの「ブルーピリオド」(作:山口つばさ)もおすすめです。
自分より絵が上手い人に認めてもらえる嬉しさや描き続ける情熱がルックバックと同じ様に味わえると思います。
また、いつか大人になった娘達とみたいと思います。
彼女達が何か夢中になれるものが見つかるといいなと願っています。
さて、私も何か作りたいなー!!
ではでは!