今回は袖の部分を製図していきます。
ここまで来れば、Tシャツは完成も目前です!!
またもや自己流のところが多いので、洋裁の知識的に間違っている部分もあるかと思います。そこは皆様のお力を借りたいと思っています。
本当は、今回は本で見た方法でチャレンジしようと思っていました。
本で読んでいると、卵の下カーブはそのまま袖のラインに写されることが多いと思います。
この線をこのままコピーにしてうつしたかったんですけど、どうにもできず…。
しかも、この三角の部分の補助線を引くのに10個ほど指示を書いたりしています。
そうなるとめんどくさいというか、ハードルがよりあがってしまうので簡単にします。
その前に前身ごろの製図について
輪が後ろ見頃と対称になるようにしました。そのため、Xに入れる数字はマイナスになることが多いです。
最初の原点はYの高さは後ろ見頃と同じで、Xは適当なところにおいて描きつつ邪魔じゃないところに後で数値を変えて移動します。移動しても原点より下の指示は追従してっくれるので形は崩れません。ここがCADのいいところだと思います。
今回のメイン
今回は袖は洋裁CADに入っている計算式で作っていきます。
まず、ここからは大幅に記事をリライトしたことを報告します。
私の袖山の高さの出し方が間違っていました。
私の解釈:袖ぐりの長さの平均=平均肩丈
正しい解釈:袖底から肩までの高さ=平均肩丈
それによりこんなに差が出ました。袖山が高すぎちゃうのです。
本当に私ひとりじゃたどり着けなかったのでありがたいです。
ハナタロウ (id:piyobu)さんいつもありがとうございます!
まず、袖用の開始点を後ろ見頃同様に書いていきます。
次に袖山の高さを計算する準備をします。
直線要素で袖の底(赤丸印、袖のカーブの終点)から0度で適当な長さを引きます。
次に数値要素で点点距離を測ります。
先ほど引いた0度の線を始点と肩の点です。
(こういう囲み式の図ならひとつ前の作業は省いてもいいかもしれません…)
前身ごろも同様の作業をします。
いよいよ計算式を書きます。
数値要素から計算値を選択して、上記の点間距離をそれぞれ選択する。
前身ごろ+後ろ見頃×0.5×(希望の袖山の高さの比率)を入力します。
計算方法はパターン塾参照です。袖山の高さの比率は、パターン塾は4/5でしたが私は3/4で計算しています。
袖山が高いとエレガントで、袖山が低いとカジュアルで動きやすいそうなので、子供のTシャツなので低くしています。
ここまでがリライト部分になります。
この後の画像や解説はそのままなので、袖山が高い画像が出ます。
Tシャツの計測に入ります。写真のサイズが大きくなってしまって見にくくてすみません。
前身ごろの袖山の計算は色々入力するものが多いです。
前にTシャツを作ったときはなんとなくでしたが、今回はTシャツを元にしています。
肩から袖を定規やメジャーで結びます。左側が袖下です。(写真の青ライン)
袖の縫い目がカーブしているのが分かりますか?(写真の薄い緑ライン)
青の基線から凹みと膨らみの高さを測ります。
また、青の基線と緑のカーブの線が交差しているところと、青の基線の中央が何mm離れているか測ります。
早速、入力していきます。
VER17から袖山のアイコンがなくなってしまったので、適当に直線のアイコンを押します。
そこから、複合線要素を選ぶ→定義方法袖山A(前身ごろ袖)を選ぶ。
袖山の高さは先程の計算値を入力します。線の長さは袖ぐりの長さを選択します。
あとはTシャツで測定したものを入力していきます。
すると、こんな感じでラインが引けました。
ちなみに、縦と横の線は四苦八苦したときの名残です。
続いて、後ろ見頃を計測します。後ろ見頃はカーブのふくらみだけでよさそうです。
こうみると、後ろ見頃と前身ごろの袖って形が違うんだなぁ…
複合線要素で今度は袖山Bを選択して入力します。
このままだと、右に向かって描画されてしまうので左右反転を「します」に変えてください。
これで袖山しました!
ここから、袖の長さを測って、袖山の終点から線を引いていきます。
私は、今回は襟回りはリブニットを付ける予定です。襟ぐりの8割にするために計算値を前身ごろの襟ぐりと後ろ見頃の襟ぐりを足して、0.8をかける式を入力して、長方形を描いています。
これで完成です!!
ちょっと長いですが、印刷の設定までしてしまいましょう!
印刷→紙印刷→型紙配置図設定を開きます。
青の枠線に入るように、X.Y角度のところに数字を入れます。
適当に数字を入れて、マウスホイールで調整すると楽です。
あとは印刷するだけです!
大変お疲れ様でした。段々、解説が少し雑になってしまった部分や表現が拙い部分もありましたが今回でCAD編は終わりになります。
「やってみようかな?」「できた!」「意外とできるじゃん!」と思ってもらえたら嬉しいです。
私も時々また触って、いつかオリジナルパターンをひいてみたいなぁと思っています。
また、記事にできることがあったら書きます!
ではでは!