引き続き、「繕い裁つ人」の余韻に浸るべくマンガを借りてきました。
ほんのりネタバレです。
こちらは、喫茶店を営む芳乃さんのお話。
「繕い裁つ人」の市江と同じ街が舞台で、市江とは高校の頃からの友人。
芳乃は両親を幼い頃に事故で亡くして施設で育つ。
施設で出会った日下部とおそらく恋仲。日下部は写真家になりほとんどお店には来ない。
でも、故郷を持たない日下部のためにアザレアを丁寧に育て、彼の帰郷を待つ。
これだけ読むとすごくお淑やかな感じがするけど、かなりマイペースに自由奔放な態度で喫茶店をやっている。
近所の子供にはムキになり、気に食わないことははっきり言う。
そのバランスが絶妙で素敵。
料理を通した人情ドラマも切ないけれど、悲しすぎない日常感がとても読みやすかった。
人との距離感を考えさせられる。
繕い裁つ人よりこちらの方が読みやすいかもしれない。市江や祖母も出てきて、新たな一面を知れたのもとても良かった。
繕い裁つ人を駆け足で読んでしまったので、この2シリーズを日本に帰ったら手元に置いてじっくり読みたいなと思います。
ではでは。