月の風船

娘の洋服を中心にハンドメイドの記録をのせてます。時々、ゲームやドール服関連も載せています。

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新人指導は難しい

久々にお仕事の話です。

新人さんが来て早くも2ヶ月目になろうとしています。

 

この時期は新人さんにとっても、指導者側も辛い時期です。

採血や患者さんの移動の介助など一定の技術を確認し、自立できるまでは先輩が側につかなければいけません。

 

採血をひとつとっても、針をさせばゴールではないのです。

・採血項目の見方や説明ができるか

・患者誤認防止の認証ができるか

・神経損傷のリスクと確認ができるか(採血で手がビリっときたら神経をやられてるので必ず申告しましょう!)

・採血管の順番は分かるか

・採血禁忌やアルコールアレルギーの有無

・必要な血液が取れるか

・針刺しを防止しながら行えるか

などなどチェック項目は多岐にわたります。

できない場合は患者さんが不安にならないように配慮しながら説明を加えていきます。

 

項目を達成すれば自立になります。

私は多少言葉が突っかかったり、説明が少し足りなくても慣れればできそうだと判断した新人さんがいました。しかし、その評価が甘かったのか、先輩にかなりキツく注意されていました…。

指導って難しい…そして、ごめん。

 

教育には時間と手間がかかります。教育のために人員が補充されるわけでもなく、患者さんが減るわけでもない…。

でも、新人さんが自立しないと夜勤も回せない、日勤も大変、自分の仕事が楽にならないので頑張って教えていきます。

 

かなり上からの目線になりますが、予定通り自立している子と予想より成長していない子と明暗が分かれています。

何が違うのかといえば、指導されたことを翌日には直せるか、自分から積極的に獲得したい技術について先輩に声をかけることができるか。

コミュニケーション能力が高い人ほど成長が早いなぁと思います。

 

かくいう私も看護師には向いているとは言えない人間です。

不注意だし、本来は人と関わるのがめんどくさいコミュ症、要領悪い…

先輩にガチギレされたことも多々あります。

 

なんとかクッキーの型に生地を押し込めるように看護師用の性格を作った感じです。

夫は職場の私を知らないので、彼は私をダメ人間だと思っています。

 

ここからはややブラックな話になります。

もし、新人さんが適性を得ることができなかった場合はどうなるかというと、大抵は部署が変わります。

辞めるとなると1年目の離職率が高いというのは病院の評判にも関わるのでまずは配置転換を提案されるようです。

というか、一つの部署に留めておくと先輩方は疲弊したり言い方がキツくなってしまったりして、新人さんも疲れたり、嫌われてると思い込んでしまったりで良くないことも多いです。

 

向き不向きもあるので、部署を変えるとうまく行くこともあります。

しかし、部署を変えるまでの間に他部署の先輩がどうにかしようとした結果を覆すのはやはり難しい…。

昨年度に他部署からうちの部署へ移動してきた元新人さんは、すでに新人さんに追い抜かれそうです。

 

若干、発達障害かもしれないなと思いますが、障害があってもなくても指導する内容やクリアしてもらいたい基準は変わらないので、自立はさせてあげられないことが多いです。

近年、割とこういう事例は多くあります。指導内容の理解そのものが難しかったり、行間を読む力やマニュアル化できない配慮や判断が出来なかったり…。

私たちも個々にあった指導を考えているものの、指導のプロとして勉強をしている訳ではないのでなかなか厳しいところがあります。

 

部署を変えても仕事が合わないと、更に他所の部署へ行く、または患者さんの安全を脅かさない仕事(荷物整理や買い物の代行など)がメインになります。しかし、看護師の仕事とは言いがたい仕事でありと同じ給与という訳にもいかず、非常勤として雇用が変更になるケースもあります。大体の人はそうなる前に辞めて別の病院へ行くか、看護師自体を辞める人も多いです。

 

なかなか、指導の正解を見出すのは難しいですが残る期間で教えてあげられることを教えてあげたいなと日々思います。