今回は邦画を見ました。
映画に出てくるリリィ・シュシュという歌手の楽曲をSalyuさんが歌っているという情報だけで選びました。
私が高校生の時に友人に教えてもらって気になりつつも、なかなか見る機会がありませんでした。
視聴日:2024年9月 U-NEXT
あらすじ
中学生の蓮見はかつての友人の星野からイジメを受けている。自らが運営するリリィのファンサイトに気持ちを書き込んだり、他のファンと交流することに救いを見出している。
リリィのコンサートに向かう蓮見だったが…
おすすめはしにくい
劇中、イジメ、強姦、援助交際の強要、自死などのシーンが出てきます。
結末も明るいとは言えず、鬱作品と評されています。
あと、私が色々作業しながら見てるのもありますが、個人的に時系列が前後する、画質が荒い、多くを語らない映画なのでよく分からないところもあり、あらすじをWikipediaで垣間見ながらみました。
ただ、多くを語らないので考察のしがいがある映画だと思います。
好きな人は好きだと思います。私は1回でお腹いっぱいかなぁ…
若かりし頃…
主役の蓮水は市原隼人さん。
彼のイメージって結構マッチョ、漢気溢れる役をやるイメージですが、とてもお若くて少年。
細身でいじめられる役にリアリティーを感じます。
星野くんは、忍成修吾さんです。吊り目のキッとした顔がちょっと怖いです。
蒼井優さんも出ています。あどけなくて、キラキラしていて、この頃から才能溢れる女優さんだったんだなと思いました。
救いがない
とにかく、この映画内において子供達を助ける大人が一切いない。
担任の先生は生徒が万引き、不登校、いじめの報告があっても本格的な介入はしない。
母親も万引きの時は怒っていたが、蓮見が夜遅く出かけていても気に留める様子はない。
蓮見はリリィの楽曲やサイトでの繋がりに救いを
見出していたが、最終的に自分の手で壊してしまう。
そして、罪に問われずにいることも救いがないように思います。
閉塞感と景色
学校が好きだったかどうかにもよると思うんですけど、学校の思い出を振り返るときに感じる息苦しさをこの映画からは感じます。
中学生って小学生ほど子供ではないけど、大人にはほど遠く不自由だと思うんです。
世界が狭すぎて、自分の存在の価値が他人に左右されやすい。
星野の暴走もここにあるんだろうなと思います。
(家庭の事情もありそうですが…)
画像が荒かったりするなかで、個人的に稲穂の青さやカイトの赤などが象徴的に写されているなと思いました。
自分がどんなに辛かろうと世界は寄り添ってくれないという、景色が綺麗だからこその孤独を感じます。
ここで他の歌手の歌を出すのはナンセンスですが、Coccoさんのrainningを思い出しました。
Salyuの歌が好き
やっぱり私のメインはここです。
Salyuさんの歌声好きなんですよね。
教えてくれた友人とはよくライブに行ったものです。
ただ、リリィシュシュの楽曲は暗いイメージがあってあんまり聞いてきませんでした。
カイトと蒼井優さんが出る場面の「飛べない翼」やコンサート会場で流れる「共鳴(空虚な石)」が歌詞や曲がよくあってて、他の曲ももっと聴きたくなりました。
ではではー